講演会って久しぶり。
会場はハガキが届いた人だけ入れるのですが、ずいぶんたくさん来ていました。
でも講演会というよりは・・・2時間のプレゼンという感じですごかったです。
ほぼ話すことはプロジェクターをとおして文字で見ながら、その前でズーニーさんが舞台女優のように声をはって話し続けているのです。
こういうのはじめて。お芝居見に来たみたい。
質疑応答もなし。
講演会って一応テーマにそってだいたい話すことを決めて話をすることが多いと思うけど、
ポイントだけだいたい決めておいて、会場の場の様子を感じてから話をする人もいると思います。
後者はアドリブもかなりできる人。
今回の講演は聞きに来た人は完全にお芝居を見に来たような状態。反応もよくわかりませんでした。
(笑うようなポイントもなかったし)
気楽に話を聞きに来たつもりだったけど、学習モード全開でした。
おそらくワークショップではズーニーさんも場の空気を感じながらおこなうかとは思います。
文字を全部読むので、準備は大変だろうな。
ずっと声を張り調子で話してたのが、少し苦しい感じがしました。
それが気になっただけで、あとは内容はとても面白かったし、引き込まれたのですけどね。
「優れた表現作品に触れたとき、読者は受け取るだけじゃない。自分からも出している。解放することができる。」
という話を聞いて、なるほどと思いました。
あと「ぽんぽん言えることは表現とはいえない。」という話も納得。
自分が本当に言いたいことは奥のほうにあって、悩みでも○○したいというのがすぐ出てくる言葉は、実は違う言葉である可能性もあるのです。
だから、表現のゴールは【解放】 にあるのですね。
ズーニーさんもフリーになってから5年くらい大変で仕事もなかったとおっしゃってたけど、今やたくさんの本を書いて、全国まわってワークショップをやる有名な方になったのはすごいなあと思います。
それだけの努力をされた人だなと。
私がズーニーさんを知ったのは、でも10年くらい前かな。ほぼ日の連載のことを教えてくれた友人がいたことがきっかけでした。
書いてあることがすごく面白かったから。
ほぼ日に連載を持てたこと自体が大きいでしょうね。
大きく発展させるためには縁も必要。
田口ランディさんが世に出たのも自分でメルマガを出していたのが、編集の人かなんかの目にとまったのがきっかけだったようですし。
今はネットを通じて自分を表現する機会がたくさんあるだけに、海の中から小瓶をみつけるくらいのむずかしさがありそうですが。
また機会があれば自分が話を聞きたい作家さんに会いたいです。
銀色夏生さんの夏色会行きたかったなあ。(今年のはじめに高松であったらしいのだけど、知らなかったの)