Around the garden

フラワーエッセンスプラクティショナーによる植物や自然と過ごす日常とエッセイ

【映画】メッセージ Arrival

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来週はちょっとバタバタしてるので、

封切り直後だけど、話題の映画をみてきた。

 

ここ数年、香川県での映画上映は3館でわけられている。

SFものは基本、高松の映画館ではやらないようだ。

スターウォーズのような大作ものはやったけど、

スタートレックはやらないみたいな。

 

高松ではアニメなど若い人向けのものが基本多い。

綾川は一番館数多いけど、女性向けな映画が中心。

宇多津はここだけしかやらないものがある。

映画好きや男性向けな社会派やSFもの。

 

ということで「メッセージ」はアカデミー賞ノミネート作品であるにも

関わらず、宇多津のみでの公開(;´Д`)

遠いんだわー。

「スノーデン」も宇多津のみでわざわざ行ったよ。

 

で、「メッセージ」は宇多津でも小さいところだし、

まだ公開されたばかりなのでまあまあ人は来てた。

(それでも空きはそこそこあり)

 

この映画には原作があり、読んでないのだけど、

映画をみて、読みたいと思った。

 

映画の主人公は言語学者の女性。

言語というものを専門にもつのは何がきっかけなんだろう。

 

だいぶ前に録画予約したまま見ていなかったNHKアイヌの番組

をしばらく前に見た。

アイヌの人たちの言葉は書物で残されていても

どう発音するのかわからない、そのアイヌの人たちの話す音声を

NHK札幌放送がずっと保存してあり、

それについての番組だった。

言語を理解することは相手を理解すること。

 

「メッセージ」の中ではエイリアンが出現する。

そのエイリアンは「われーわれーはー、うちゅうじんであるーーー」

とかは言わない (笑)

時間というものが生じる人間の言語に対して、

時間的なものがない。

 

その言語を映像化していて、

それは小説ではできないことだから、

その部分は映画の中では見どころの部分でもある。

 

主人公のルイーズがはじめて彼らに遭遇するまでの

部分も非常に丁寧に描いていて、見ているほうも緊張した。

未知であることは怖れを誘発する。

しかし、未知であるところから、

知っていくという作業があることで

歩みよれる。

そのためには知ろうとしなければならない。

怖れによって、相手を攻撃してはならない。

 

わたしたちは人間同士でも相手に怖れを感じることもある。

そして頭の中で「あの人はこう思っているだろう」とか

「こう思われている」など妄想し、歩みよることができないこともある。

 

映画の中で彼らの発する言葉は

アートのようなもの。

それは丸い形をしているので

私はケルトの文様のようだと思った。

するとケルトの文様はケルト人たちの言語なのだろうか。

 

アイヌにも文様がある。

それは前に少しテレビでみたけど、

とがった部分はトゲで、魔除けの意味になるとか。

あと植物や自然界にあるものがモチーフになっている。

それはただの模様ではなく、

ちゃんと意味がある。

 

話もどって、アイヌの言語の番組では、

(「今よみがえるアイヌの言霊」という番組)

言語学者の金田一京助の名前も出てくる。

彼が音声としてアイヌ語を残すために戦前から働き、

その記録はNHKの札幌放送に保存された。

金田一先生はアイヌ語研究の第一人者で

彼がいなければアイヌ語は残らなかったかもしれない

と言われるくらいで、

アイヌの人はもともと口伝えのみで言葉を残さないのだから、

それを残すために間にはいる言語学者の役割は大きい。

 

言葉というのは不思議なもので

同じ言葉でも人によって理解が違うことがある。

映画でもちょっとそんな場面もあった。

受け取る側と発信する側で、同じ言葉でも

ニュアンスや意味は違うかもしれない。

 

ネット中心の世の中では言葉はいろんな誤解を生む。

言葉を超えたもので理解しなければならないのかもしれないが、

現代人は言わなくてもつうじるとはなかなかならない。

日本人は空気を読む力には長けているが、

裏まで読みすぎたり、読むことが得意すぎてまわりにあわせて

疲れてしまったり、様々な弊害もある。

 

ちょうど太陽は現在、双子座に入り、

言語と関わりの深い星座になっている。

双子座の風と柔軟のサインは

まわりの空気をキャッチしたり、観察したりしつつ

情報処理をして、うまく対応していく能力をもつ。

感情的なものはあまりなく、好奇心をもって

対話し、関わっていく。

 

言語学者は双子座的なのだろうか・・。

むしろ、反対星座の学者タイプである射手座的でもあり、

異質なものを受け入れたり、言語を文字以外の形で理解しようと

するのは魚座的でもある。

データを集めて分析していくのは乙女座だし。

つまりは柔軟サインの領域なのかもしれない。

※ちなみに金田一京助は1882年5月5日生まれの牡牛座。

全然違うけど・・。

 

追加:チャートを出してみたら

(生まれた時刻はわからないので12時で)

この人は金星と木星がタイトな合で双子座の3度

太陽、水星、土星海王星冥王星が牡牛座

そのうち太陽、水星、土星海王星コンジャンクション

太陽は牡牛座の15度。

職人的な地道な研究に没頭するような感じかな。

言語への興味と関心はあきらかに金星と木星

 

 

映画では「時間」というテーマもある。

SFにはよくあるテーマだ。

時間は縛られる、始まりと終わりがあるから。

私たち人間はそう思っているけど、

実はいのちは永遠でもある。

そういう普段、自分たちが箱の中でこうだあーだと

思っている当たり前のようなことから解放できるのが

SFのよいところ。

そしてそれは必ずしも架空の話ではない。

その箱から解放することもできるのだと

教えてくれる。

 

そんなこんなでいろんなメッセージを含んだ作品。

あまり紹介にはなってないけど(笑)

双子座要素が強い私なので、双子座に突入後

よけいまとまり感がない・・。

 

原作を読んだらまた感想が違ってくるかも。

思ったよりも感情的な部分を刺激する作品っぽいので。

映画は映像ならではの要素もたくさんあり、

とても楽しめるのではないかと思う。