Around the garden

フラワーエッセンスプラクティショナーによる植物や自然と過ごす日常とエッセイ

みんぱくへ行く

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関西に出かけていくのには

ずっとみんぱく、国立民族博物館にまた行きたいというのがあった。

 

過去2回行ったことがあるけど、そこまで行くのが

ちょっと離れてるからけっこう気軽にという感じでは行けなかった。

見るのもすごく時間かかるしね。

 

で、やっと行ってきた。

春休みとお花見で平日なのにすごい人だったけど。

かなり久々の太陽の塔

裏側の黒い太陽をはじめて写真に。

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博物館のほうはそんなに混んでるわけではないので

ゆっくり見ることができた。

これ全部まわるのはすごく大変なの。

世界各国のいろんなものがあるので。

 

しかし、オセアニアからアメリカコーナーに入ったところで

いきなりシャーマニズム関連のものがあり、

じっくり見たいけど、首の付け根がすごく痛い。

荷物のせいかとも思ったけど、目の前には呪いの道具みたいなのが

あって( ̄д ̄)、、これのせいじゃない??

と静かに遠ざかる(笑)

アメリカ先住民コーナーでは

ネイティブの女性の衣装のビーズで胸のところに花模様を作ってるのが

すごくかわいくて、自分の服としてほしいくらいだった。

 

今回じっくり見たいもののひとつがアイヌコーナー。

いろいろ面白かった。

白老のアイヌ博物館よりもすごく大きなウバユリ団子があった。

 

随分昔、20年以上前にみんぱくへ行ったとき

ミュージアムショップのアクセサリーコーナーがすごかった印象があったけど

今回はあんまりなかったな。

そのときに高いけど、気に入って購入したネックレスは今も持っている。

 

ここにはビデオ視聴のブースがたくさんあって

いろいろ見られるんだけど、

そして見ている人もほとんどいないけど

そこで私はアイヌの熊送りの儀式とフランスの黒い聖母の巡礼というのを

少し見た。マニアックな番組(笑)

 

敷地が広いので歩くのが疲れるけど

とりあえずみんぱくに行けて気が済んだ。

少し前までやってたアイヌの木彫り職人の藤戸竹喜の世界っていうのを

見たかったんだよね。

 

夏にはアーミッシュキルト展があるみたい。

これ気になる。

 

もっとアクセスが便利だったらなあ。

 

 

映画「光」・みることと共有すること

光 スタンダード・エディション DVD

 

河瀬直美という映画監督さんはいま生きている日本の映画監督の中で

実は一番好きである。

 

「光」は映画館で見に行けなかったので、DVDで鑑賞した。

 

主人公は視覚障害者のための音声ガイドを作る仕事をしている。

モニターさんを通して、作りながら、実際に障害のある方の意見を聞く。

 

そこで言われることは

「主観を入れてはいけない」

「細かく説明しすぎて、映画の余韻を残していない」

「説明が足りな過ぎてもわからない」

 

映画という個人によってどのようにその映像をみるのかわかれるような

ものに対して、言葉によってその形にならないものにあえて形を与えて、

伝えるという仕事なのだ。

そんな世界を知らなかったのでとても興味をひくが、

これは他のことにも置き換えられるようにも思う。

 

そこで言われた視覚障害の方の言葉は

映画の中に入り込んで、体験している

そしてそこに横たわっている私たちにはとらえることが

できないようなもっと大きなものが映画にはあるというような

ことをおっしゃられていた。

 

フラワーエッセンスの花の性質をあえて言語にする

というのと何か似ている。

 

見える人からすると見えているものだけを伝えようとする。

しかし、見るというのは実はそれだけではないのだ。

 

主人公の女性は自分には見えていないものを

視力を失おうとしている元カメラマンの男性によって

彼が見ている世界を体験していく。

 

とにかく河瀬監督の描き方は内面の表現の仕方がうまい。

後で気づいたが、このDVDは音声ガイドがつけられるようになっている。

この映画をガイドなしで見たけれど、

こんなに言葉で表現しにくい世界をいったいどんな音声で語られているのだろうか・・と。

もう一度ガイド付きで見るしかない (笑)

 

最後は泣ける。

まだ3月だけど、今年見た映画の中では一番こころに触れる映画だった。

 

身障者と健常者の間の壁のようなものを主人公は感じるが、

それは他にも男と女とか人種とか

結婚している人としていない人とか

貧しい人と裕福な人など

すべてにおいて異質なものが存在する世界に私たちは生きている。

その中で共有するものを探すこと。

これがきっと主人公の女性がたどり着いたところではないだろうか。

 

彼女自身も闇を持つ。

目は見えているけれど、こころの闇。

そこから見出すべきものは光しかない。

 

だからそこに泣けるのだ。

誰もが持っている、経験している闇があるならば。

 

自分の内面も含めて、相手の世界を理解しようとするのは

すべての関係性では必要なことなのだ。

 

 

最近見たドキュメンタリー

ドキュメンタリー番組を見るのが好きですが

最近録画してたのをいくつか見ました。

すべてNHKですが。

 

「世界で一番美しい瞬間 森の民 女神を祝う時」

これは中国の少数派民族トン族の暮らしの様子など取材されていた番組。

ここでは旧暦の正月におこなう若い女性たちの祝福の催事がメイン。

そのときには女性たちは綺麗に民族衣装で飾り、

祝いの食事の支度はすべて男性たちがおこなうという。

トン族特有の料理が出てきたのが印象的。

とくにドクダミの根っこを使った料理があり、面白い。

少数民族の自然とともに生きる暮らしや生き方には

近代的な暮らしにはないものがたくさんあり、興味深い。

 

「ヨーロッパ黒猫紀行」

ちょうどねこの日に再放送でやっていた番組。

イギリス、フランス、イタリアでの黒猫の歴史がすごく面白かった!

イギリスではわりと好かれている黒猫だけど、

イタリアでは今でも黒猫への虐待があるそう。

カトリックと黒猫の対立は異教徒が魔女として黒猫も排除しようと

されてきた歴史からあるようで。

過去に大量の黒猫が抹殺されたそう。こわい・・。

黒猫に生まれたというだけで。

フラワーエッセンスを作った英国の医師エドワード・バックの弟子である

ノラ・ウィークスは黒い猫を飼っていてその猫の写真が

バッチセンターにあったのを思い出す。

私は黒猫を飼うのが夢のひとつなのに。(足のとこだけ白いやつがとくに)

ということで番組の視点が面白く、興味津々だった。

 

「銀嶺の空白地帯に挑む~カラコルム・シスパーレ~」

アルパイン・クライマーの平出和也さんはすでにYouTubeで見て知っていたのでこれも再放送だけど、すかさず録画。

めちゃめちゃ見ごたえあった。

ただ、人のお話を伺うものではなく、リアルな実際の体験の動画だから。

過酷の雪山登山を頭にとりつけたカメラで常にリアル目線の状態で私たちは見ることができる。カメラのすごい発達のおかげだね。

ほんとにすごかった。

こんなに見ごたえのあるドキュメンタリーは久しぶりかも。

標高7000メートルとか酸素の薄い中、ほぼ垂直のような雪の岩盤を登るんだから。

登山は計画と現場はやはり違うということが、実際に人生を歩むにあたっても

同じだなと思った。

問題は現場で計画と違うときにどのように対応していくのかということだ。

それが乗り越えていくための知恵と経験なのだな。

 

 

「父と子のアラスカ~星野道夫 生命(いのち)の旅~」

この番組が見たいのに何度も見逃してしまって・・知ったときには

すでに終わってたを繰り返し、やっと見ることができた。

星野道夫さんの息子は最近、よく似た顔の人が多いなと思う。

真子さまの婚約者の方とかスケーターの宇野昌磨さんとか、

ミュージシャンの藤巻亮太さんにも似ていると思うのは私だけ?

父親と関わった人を訪ねてアラスカで、自分がこれから何をやっていくのか

を考えるというのではいい旅だと思う。

でもテレビ番組になってるから難しい部分もあったろうけど。

 

これからもいいドキュメンタリーを期待しております。

むさしの森珈琲

先日、はじめてうちの近くにあるむさしの森珈琲店に足を運んだ。

というより、すぐ同じ敷地にある本屋に寄ったときに

休みたいのとトイレに行きたいというので行ったのだけど。

 

土日だと混んでるけど、平日の午後だったから

とてもゆったり。

カウンター席とテーブル席があるけど

一人なのでカウンターに案内されたものの

テーブルがとても広く、ソファー席だし端っこだったから

全然ゆっくりできた。

コンセントもついてて、フリーWi-Fiなので

パソコンとか持ち込んで仕事もできそう。

同じく近くにあるコメダよりもゆとりがあるから

隣とかの人は遠く感じて気にならない。

 

もちろんふわふわパンケーキが売りなので

フルーツとアイスがついてる一番美味しそうなやつを注文。

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ちょっとこれ、多いかも・・と思ったけど

パンケーキをひとくち食べて、すごく軽くて

めちゃめちゃ美味しかったのでペロっとたいらげた(^^;)

お腹にもたれないでおいしー。

フルーツはちょっと多すぎたかもしれないけど。

 

パンケーキってあんまり外で食べることないけど

昔、ハワイ島に行ったときに

パンケーキがメインのお店に入って食べたことあるけど

そこより美味しい。

リコッタパンケーキなのかな。

コーヒーはマグにたっぷり入ってて、

おかわりは追加で200円らしい。

でも一杯で十分だった。

長居できそう。

 

ここ最近で一番贅沢気分を味わった。

そのくらい家に籠ってることが多かったから。

 

近くでゆっくり長居できそうなカフェがあまりなかったので

(スタバはあるけど、あんまり行くことないんだなー)

一人でゆっくり考えたり、仕事したいときに使いたい。

 

ところでむさしの珈琲は四国の店舗はここだけのよう。

むさしのという名前のわりに調べると

武蔵野市にたくさんあるわけではなさそう。

都内はあまりなく、関東でも郊外のほうが多いかな。

 

お店の人も感じよかったし、

ここは以前洋食のお店で、そこも美味しかったし、

その前はサンマルクだったけど、それもよかった。

ここの建物そのものの感じは私はゆったり感が好きなので

それはそのまま引き継がれているような気がする。

 

赤毛のアンの洋書をキンドル読み上げ機能を使って聞く

このブログで一番人気記事は

実は赤毛のアンに関する記事。

innergarden.hatenablog.com

という記事。

一応他にも記事を書いてて

赤毛のアンと自然描写その1

赤毛のアンと自然描写その2

 

というのも書いてます。

その後、モンゴメリの書籍から自然描写を取り上げて

紹介していきたいなと思いつつ時間がたってしまいました。

 

最近、キンドルの読み上げ機能ってパソコン版はあるけど

キンドル本体にはないのかしらと

調べていたら、機能はついてるけど日本語対応としていないとな( ̄д ̄)

英語はできるんだーと

「洋書、無料、kindle」で検索したら

「Anne of Green Gables」「The Secret Garden」「Litte Women」があったので

早速入れて、読み上げ機能を使ってみました。

普通に英語ですらすら読んでくれるので英語の勉強になるかも。

ということでこれで赤毛のアンの英語音声が聞けます。

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日本語での読み上げはアンドロイドだと

視覚障害がある人が使うトークバックという機能を使えば

機械音で読んでくれますが、

いちいち押す度にスマホが話し出すのでうるさくてちょっと使いづらいかな。

使えないことはないけど。

 

目が疲れるから音声でながら族なんで聞きながら

手芸とかしたいと思ったんだけどね。

 

 

 

動物ぽんぽん

動物ぽんぽん: 毛糸をぐるぐる巻いて作るふかふかマスコット

 

今、ハマっているのが動物ぽんぽん。

手芸店でも大人気のよう。

 

材料のもとになるのは毛糸とポンポンメーカーがあればとりあえず

取り掛かれる手軽さ。

私はポンポンメーカーをダイソーで購入して作ってみた。

まずはキットから。

 

ということで柴犬のキットを購入。

DARUMA 手芸キット trikotri kit 犬ぽんぽん 柴犬 01-148A

ところがいきなりはじめてで犬は難しかった。

柄があるので、上下と表裏がうまくあわないといけない。

見本のものはクロバーのポンポンメーカーを使用していたので

見本の写真通りにやろうとしたら、なんか位置が失敗。

 

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目のところに白がきて、後ろに鼻の黒がきてしまった。

というわけで、最初のも同じ失敗をして

しかたなく、目のところに白いフェルトを入れて

三回目にやっと成功したけど、毛糸が足りず (2匹分の材料になってるから)

ボリュームが足りず、どちらも柴犬には見えないなぞの犬になった(笑)

上のようなぽんぽんの形からはさみでカットしていったり、

ニードルで形を整えたりして動物の顔にしあげていく。

耳はなんと毛糸からフェルトにしていくという。

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一応、左が兄で右が弟 (笑)

 

なんで動物ポンポンってこんなにかわいいんだろうと思ってたら

これってぬいぐるみの顔の部分。

簡単にぬいぐるみの顔が作れるからなんだなー。

作り方がわかってきたので、ねこや熊など他の動物も次々作りたい。

 

ただ、面倒なのは毛糸の色とか本の通りのを買わないと

見本の通りのものにはならないから

フェルトとか目とかいろいろ材料を揃えないと始められないところかな。

仕上げまではわりと時間はかからないけど。

これをテレビの海外番組とか見ながら作るのが楽しい。

 

だいたい冬は何か手を動かすことをやってて

双子座なのでずっとそればっかりはやらないけど

ローズウィンドウとか切り絵とか、塗り絵、粘土、レジンなど

いろいろやってきたけど、

ぽんぽんははじめて、作品がなごむわ~。

冬の手仕事にもってこい。

 

たくさん作りたい。

 

 

 

BOOK「私たちの星で」

私たちの星で

 

年末年始に読んだ本。

作家の梨木香歩さんと文筆家の師岡カリーマ・エルサムニーとの

往復書簡。

 

往復書簡なんて随分久しぶり。

「魂のガーデニング」という本を持ってて

ガン患者の方とその友人の往復書簡というのがあったけど

お庭や植物の話を毎回、やり取りしているものだった。

 

この本では、はじめて梨木さんのお写真が掲載されている。

とても素敵なお写真で、

想像通りというか、彼女のあたたかさが伝わる。

 

カリーマさんとのお手紙のやり取りでも

細かい気づかいが見られ、梨木さんの水のエレメントの

強さを感じる。

 

それにもおとらず、恐縮しながらもカリーマさんの

文章の鋭さやあたたかさもあり、

さすがに同じ文筆の世界にいるだけに

表現力があるなあと思った。

 

彼女が日本人とエジプト人との間の生まれ育った背景もあり、

梨木さんがずっと書いてきたテーマである

「個と群れ」の話やイスラムの話、旅の話、世界の話と

広がり、その中で生きる私たちの着地どころを

探しているようでもあり。

 

 テーマが大きすぎてついていくのが難しいときもあるけど

何かハートの深いところに届くようなときもある。

 

カリーマさんのあとがきの中に

自分と梨木さんの共通は宗教ではなく、ファンタジーであることを書いている。

そしてそのファンタジーに夢中になったのは

『ファンタジーが持つ、帰属の境界線を溶かす近りの技だったのに違いない』

と書いている。

 

『自分が生きる社会や学校や会社や国になじめなくても孤独を感じている読者の方がいるなら、馴染めなくてもいいのだと開き直り、より広い世界で、より自由に自らの

香歩さんの言葉を借りるなら「個人としての佇まい」を、追求していくきっかけになればこの上ない幸せだ。』とも。

 

水瓶座的な視点だ。

 

山羊座の境界線をもつ世界の中にいるのは

安定というものがあるかもしれないけど

なじめないと孤独である。

そこから出て行かない限りは。

 

水瓶座というのは枠からはみ出し、それぞれを受け入れている。

 

私は誰か?

というのは自分で決めることができるのが人間。

定義する私が決めることができるということに気づくことができれば

それは自由であるといえる。

 

決まった答えを求めがちな世の中だけど、

その答えの決定権をもつのは己しかない。

 

そんなことをいろいろ考えさせられる。

 

世界に目を向けると様々なことがおこっている。

それに対して、いろんな感情もわきおこる。

情報は無数にあり、選択肢もたくさんある。

その中で生きることは

情報を知らない社会の中では

大変のように思えるかもしれないけれど

選択できる自由があることを知るのは

それしか選択できない不自由さから大きく変わる。

 

だから、そこから自分の選択するための力を見失わずにいたい。

 

この中に出てくる映画「あなたを抱きしめる日まで」という映画見てみたい。

カトリックの戒律をやぶって出産した少女は

赤ん坊をとりあげられ、その行方は教えてもらえない。

それを修道女に聞くけど、戒律をやぶったものへの罰として

決して教えてもらえないという。

それでは宗教というのは何なのかといろいろ思う。

その中で私はきついのに守ったけど、おまえは守らなかったという

感情があるとお二人は対話する。

 

実は世の中にはそうした感情が案外あるのではないか。

ブラック企業の多い日本ではとくにそうかも。

残業するのが当たり前とか

CMでも風邪でも休めないあなたにとかやってるし。

 

個であることを許さない山羊座的な枠の強さ。

 

読みつつも言葉にならないいろんな感情がわいてくる。

でもその中で希望を見出し、よりよい生き方を求めるお二人の

強くあろうとするところと反発するということなく寄り添う部分も

もちながらというところにも共感する。

 

そんな一冊ではないかと思う。