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ワリス・ディリーの自伝を何年も前に読んでものすごく面白かったので以前、ブログにも書いたことがある。それの映画化されたもの。
演じているのはワリス本人ではないけれど。
でもこのワリス役の人はよかったと思う。
とても感じが出ている。
ワリス・ディリーの信じられないような本当の物語をそのまま映画化したのかなあと思いきや、後半いきなり、アフリカの女性の割礼の話がクローズアップされる。
しかし、本当にくわしく知りたい方はぜひぜひ、本のほうを読んでほしい。
大半のソマリアの女性は文字を読んだり、書いたりはできないので、こうしてその体験をくわしく記述されたものはそれまであまりなかったかもしれない。しかも本人によって。
だから、私も当時読んだときはかなり衝撃的だった。
本は訳の人がすごくいいと思っている。ほんとうに食い入るように読める。
続編の話も面白かった。ソマリアでの子育ての話もある。
驚くことがたくさんある。
モデルになるくらいなので、ワリスのお母さんも実はかなり美人。
映画で出てきたお母さんはいまひとつだったけど。
女性への割礼儀式は女性性という問題について大きく考えさせられる。
自分はアフリカ人でもないのに傷つけられたように感じる。
それは女性というアーキタイプの中でその苦しみを共有しているのかもしれない。
古代の人は神聖だと思っていたはずの部分をなぜ、そうなってしまうのか。
まだまだわからないことはたくさんある。
そしていまだこの時代にもその考えられないようなことがおこなわれているという事実にも目を向けて欲しいと思う。
なにしろ、アフリカは魔術を使っているといわれて死刑になったりするニュースがつい最近もあったところだから。
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