図書館で借りてあっという間に読める漫画エッセイでした。
30代の都会の女性がある日、田舎へ引っ越して、その友人(同じく都会で働いている)が週末ごとに遊びにやってくるお話。
田舎に引っ越したというのに、野菜のお取り寄せをやっていたり、駅前に家を借りていたりと田舎満喫する気があるのかと思いきや、案外満喫していて、カヌーをもらって湖でこいだり、森の木や鳥にくわしくなっていったりしています。
そこに遊びにくる都会で仕事をしている友人たちは、日ごろ仕事をしながら、ストレスがたまるようなことがあったり、処理しきれない感情におそわれたり、疲れたりしています。
そんなとき、この田舎でリフレッシュしたり、ストレスをかわすための意識の持ち方を学んだりしているのです。
読んでいて、ふつーに仕事の人間関係やなんかでどうしようもないようなやりきれないことってよくあるよなーと共感。結局それがたまりにたまっておかしくなってしまうのでしょうね。
仕事の人間関係だけではなくって、実際は田舎だろうといろんな人間関係の中でもんもんとすることはたくさんあるのですから。
日本に働く女性たちがわーーっとハワイや東南アジアのリゾート地に行って、泥のようにストレスを洗い流すような旅に出たがるのはよくわかります。
この本の中でせっちゃんが不愉快に感じたことがあったけど、それが実は不愉快という言葉では片づけられない苦しい感じを味わいます。ただ苦しくさせるだけ。どこにももっていきようがない感情。
そんな感じを味わったときどんな風に乗り切っていますか?
うっかり家族などに話して、さらにわかってもらえないとか「おまえが悪い」とか言われたら、さらにショックだし。
実際、すっきりおさまることはないとは思うけど、苦しい感じは手放すことはできるかもしれない。
自分にとってはそう重要なことではないと思えば。
やはりそんなとき、自然の中で自由にこころを解放していく必要があるんだろうね。
そう思った事実はなくなるわけではないけれど、流すことができる可能性はある。
ストレスのもとになるものはなくなることはないけど、自分が受けるダメージを最小にすることはできるかも。
自分がいつもいる場所からいったん離れることは定期的に必要です、うん。