Around the garden

フラワーエッセンスプラクティショナーによる植物や自然と過ごす日常とエッセイ

トム・ブラウン・ジュニアの本

ヴィジョン―次元のベールを超えて見た地球の未来 (5次元文庫)/トム ブラウン・ジュニア
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グランドファーザー/トム,ジュニア ブラウン
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別ブログでも紹介してましたが、トム・ブラウン・ジュニアの「ヴィジョン」をやつと読み終わりました。

「グランドファーザー」と続けて読み、まだまだ消化しきれません。

随分昔の本なのですが、カスタネダの本はよく知られてても、こちらの本はそんなに表に出てなかったのですね。

グランドファーザーことストーキング・ウルフはリパン・アパッチ族に生まれ、白人の抑圧を逃れて、古来の道で育てられ、シャーマンの道を歩みます。63年間アメリカ中放浪しながら、道を究めていき、自分が受け継いできた古来の道が途絶えることに絶望的になりながら、80歳を過ぎて、まだ7歳だったトム・ブラウン・ジュニアに出会い、教えを受け渡していきます。

トムがグランドファーザーに10年間学び、その教えを受け継いでいく様子を「ヴィジョン」の中で読むことができます。

「グランドファーザー」のほうはトムがグランドファーザーから聞いて、彼の経験のことをまとめた本となっています。

読んでいてひとつ思ったのはトムが学んだのはあまりに幼い年齢だったこと。

ある程度本の内容も脚色されているかもしれません。

こんな教えを子供が理解するには難しいだろうと思うような内容も多々あります。

とはいえ、その内容はものすごく納得でき、共感もできるし、リアリティを感じるのです。

ちなみにシャーマンの世界ではアストラル界とのつながりがかかせないのですが、これらの本には「アストラル」という用語は出てこなくて、「ベール」とか「精霊の世界」のような書き方をされています。

精霊はいわばスピリチュアルガイドということになるかな。

スピリットという言葉も頻繁に出てきます。スピリットと精霊を同じ意味にもしていたりもしますが、本質の部分に近いのかな。

魂はソウルというけど、場合によってはソウルとスピリットはわけていたりします。

ソウルは成長するけれど、スピリットは変わらないものと私は捉えていますが。

このあたりの用語や概念を理解するのは大人でも難しいので、子供だったトムが理解したのはずっと後なんじゃないかなと思います。

それでも、私は15年くらい学んでいる師がいますが、その教えを別の言葉から説明されたいるかのように、今まで学んできたことが随分落ちてきてはいってきました。

そうかこういうことかと思う箇所がいくつもありました。

智慧というのはすごいな。

兆候と前ぶれの違いとか、セレモニーや儀式についてのこととかものすごく納得です。

ほとんどが重要事項なので、どこかを書き抜くのが難しい。

フラワーメディスンを学んでいて、メディスンのことや大地との関わりなどかなり私にとっては収穫といえる学びもありました。

マインドによって現実を作り出すというのも要は引き寄せの法則と同じようなものですが、物質主義からくるものとはまったく違い、驚きでした。とくにマインドでヒーリングをするところ。興奮しました。

読み終わって、自分の中に残っていることや感じたことは

「物質主義で生きるよりも、自分のヴィジョンに従って生きていきたい」ということですが、

『即席のヒーラーや占い師、自己申告の預言者には気をつけなさい。彼らは最終的には自滅し、彼らを信じた者も破壊するであろう。おまえに警告するぞ。近道などない。原野の純粋さの中で、おまえは生まれ変わらなければならぬ。さもなければ、偽りの預言者として消滅するしかない。』


「ヴィジョン」401p


はっきり言って、自分の師である由衣さんから何度も同じようなことを聞いたけれど、「近道はない」というところはほんとにね・・・と思います。

ただテクニックのみ学ぶヒーリングや癒しの技法には限界があるし、それはそれで成り立つ人もいるけれど、相容れない部分が私にはあります。生き方や背景となる哲学が一番大事で、それが信念となってパワーを最大に発揮できるのだと思います。

エドワード・バックのおこなってきたフラワーレメディーにその背景となる哲学・思想が重要であるように。

彼の生き方について最近、考えることがありますが、トムがキリストが40日原野で放浪したことをヴィジョンクエストと捉えていたところに、おっと思い、なにやらちょっとバック医師の生き方とつながってきた感じがしたのです。またそれは別の機会に。


あと、やはり地球とか未来の子供たちにという大きな視点で考えることが出来そうな感じがしました。

自分が何のために生きているのかということも、そんな視点で見てみると、クリアになってくる感じです。

今まで学んできたものがベースにあって、この本を読むとほんと入ってきますわ。

あと、アパッチ族って非常に少数部族で、調べてみたらナバホがアメリカでは1番か2番目に多い部族で、アパッチはほぼ絶滅寸前の何千人くらいしかいないようです。

ここで出てくるサバイバル術などはアパッチ独特のものかどうかはわかりませんが、こういうのははじめて知りました。なんかアパッチって戦っているイメージがあったけど、まったく自然と調和した古来の生き方をしていたのだなあと感動しました。

図書館でネイティブアメリカンの人たちの昔の資料や写真も見たりして、絶滅した部族もずいぶんいるようです。

前にレッドオークのことを紹介していた番組があり、レッドオークについて調べていたら、レッドオーク自体が昔に比べて8割だか9割森が消滅してしまっていて、そのあたりにいた部族もほぼいなくなり、レッドオークに関する神話や伝承が残っていないという記述がありました。

レッドオークは世界で一番大きな木なので、おそらく古代の人にとっては神にもまさるような存在だったのではないかなと思ったりします。

いまや、レッドオークがどのくらい大きいか見せるために、車が通れるトンネルを生きた木につくっていますが・・・これって・・古来の人がみたら目が飛び出るほどショックなんでは??と思ってしまいます。

そんなわけでグランドファーザーの教えを受け継いだトムのおかげでこうして、日本でその教えを読むことができるのはありがたいです。

次は「トラッカー」を読みます。

この冬はアメリカ先住部族の教えをじっくり自分の中であたためていきたいです。