Around the garden

フラワーエッセンスプラクティショナーによる植物や自然と過ごす日常とエッセイ

自然とのつながりに関連する映画

ここ一か月かそこらで見た映画から。

まず

ウルティマぼくに大地の教えを という映画。

ウルティマ、ぼくに大地の教えを (字幕版)

 

なんとなくシャーマンのおばあさんが男の子に自然との関わりや大地と調和して生きることを教えているだけの素敵な映画にも思えるが

まあまあ社会的な暗部も反映されているので全体のトーンとしては重い映画。

でも非常に宗教的な内容。

 

場所はメキシコに近いアメリカの小さな村。

ウルティマというおばあさんは不思議な力をもつ魔女のような人でフクロウといっしょに主人公の男の子のお家にやってくる。

男の子はおばあさんから薬草について教えてもらう。

薬草をとるときも、ちゃんと薬草に許可をもらって大地と調和して生きることを教えていく。

 

しかし、小さな村は非常に熱心なキリスト教徒たち。

信仰にあつく、子供たちもその教えを何度も刷り込まれている。

 

そのためおばあさんは一部の村人にとっては異端な存在。

同じ村で貧しいがゆえ売春行為をしている女性も非難されている。

 

村人にとっては教義に反する存在であるのに必要とされているのが矛盾するところ。

 

医学では治せない病気にかかったら、まっさきにウルティマが呼ばれ、

あちこちで彼女は治療をして、治していく。

 

男の子は純粋な目でカトリックの教えとウルティマの教えについて相容れない部分をみつめざるを得ない。

 

 

ヨーロッパでの魔女迫害にも近いことなので、一神教の強い影響力を強く感じる。

子供のときにウルティマのようなおばあさんにいろいろ教わる機会があると違う大人になっていくだろうと思う。

 

 

あとようやくアイルランドケルトを主題としたアニメ2つも見た。

 

ブレンダンとケルズの秘密(字幕版)

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(字幕版)

 

ソング・オブ・ザ・シーはすごくかわいかったー♪

「フィオナの海」を思い出す。

 

どちらも自然界の精霊が出てくるのでこういうのが好きな方には楽しめるかと。

アニメだと普通にこういう世界は受け入れられるからいろいろ作ってほしい。

 

 

あとドイツ映画の「雪の女王」もみた。

雪の女王

 

男の子も女の子も美形なのでそれはよかったけど

お話としてはちょっと弱い感じもある。

 

でもビジュアル的にお花の魔女のような人のいる庭のシーンや

お城でのシーンなど美しくて

とくにゼルダちゃんの衣装や花冠などに萌える。

ロケ地の自然も美しいのでビジュアル重視で見る映画。

 

アナと雪の女王2 (吹替版)

 

あと言わずとしれた「アナ雪2」

北欧神話的モチーフが織り込まれており、精霊も出てくる。

ディズニーもだんだん変わってきているのね。

 

一応、アナには恋人がいるけど、これまでのディズニーによくある

王子とお姫様物語からエルサという存在は異質かもしれない。

 

西洋での王子とお姫様の話は男性性と女性性の出会いと結合ということになるけど

この作品ではアナとエルサという二人の女性がそれぞれの役目を果たすというところが

大きい。

 

アメリカではようやく初めて女性が副大統領となることができ、

女性の時代が大きく動いていくことの象徴性もあるのかなとも思う。