アメリカドラマの「ニューアムステルダム」シーズン2までみた。
アメリカの医療ドラマってERとかシカゴメッド、グッドドクターなどいろいろあるけど、ERのようなところが舞台になっている話が面白いのは
緊急時の緊迫した感じだけではなく、アメリカの社会問題が多く出てくるからだと思う。
基本アメリカは医療費が高額なので貧困層は医療にあまりかかれない。
だからERが舞台の話にはそれらの貧困層の中の問題が必ず出てくるのだ。
このニューアムステルダムはニューヨークの公立病院で、アメリカでもっとも古いらしいが、実在する病院の実話をもとにしているという。
アメリカの公立病院は医療費が無料だそう。
この話の中にかなりたくさんの社会問題が出てきて主人公の医療ディレクター自身がガンであることや奥さんが妊娠中であることとか比較的働いている医師たちの話が中心だったところから、シーズン2は思いっきり患者からもたらされる社会的テーマが主体になってて、シーズン2のほうが見ごたえがあった。
このドラマシーズン5までは決まっているらしい。
私が面白いと思ったのはやはり精神科医が直面するいろんな患者のケース。
ストレスホルモンが過剰に出て病気になっているのにとくにストレスや悩みがないという少年。しかし、心理テストをしたら無意識にある人種差別がわかったとか
普通の家庭の子供なのに、サイコパス傾向がある少女。自分の弟にケガをさせて病院にやってくる。精神科医師は彼女に行動療法を試みるが、あまりにも賢くて失敗に終わるという話
戦争経験者のトラウマ療法のためにグループでギリシャの演劇療法をおこなう。それをおこなうことによって感情を表現するという話
高校で銃による犯罪のためのデモ訓練が抜き打ちでおこなわれ、訓練だと知らずに遭遇した高校生の女の子がトラウマを負う。そこで精神科医が学校に行き、みんなに質問をする。他の誰もがあれは訓練であり、とくに自分は問題ないと思っているが、
医師が
あの日以来こわい夢をみるとか訓練があった場所に行くことができないなどいくつかの質問をするとそれに反応してほとんどの生徒が実は影響を受けていたということがわかるという話
どれをとってもほんとに面白い。
このあげた例でも自分がこころの影響を受けているとか病気であるとかなかなか自覚できない例が多いのは、日本人よりもメンヘラな部分はないと思い込んでいるアメリカ人が多いからなのか。
もちろん日本人でもそういう場合は多々あるけれど。体の領域とこころの領域が両方出てくるところも面白い見所だと思う。
今後のシーズンも楽しみ。