Around the garden

フラワーエッセンスプラクティショナーによる植物や自然と過ごす日常とエッセイ

漫画・逃げ恥完結巻

逃げるは恥だが役に立つ(9)<完> (KC KISS)

だいぶ遅いですが、いま、、完結巻読みました・・。

この漫画はドラマ化された後に読み始めたのだけど、

確かに今よくある日本での人間関係や現状が反映されているなーと思う。

 

どちらかというと当然というか主人公であるみくりちゃんよりも

彼女の叔母である百合さんとほぼ同年代なので

54歳独身の彼女側での共感度が高かったかな。

 

とくにこの巻では

若いモンスターと言われる女の子、安奈 (率直なんだけど、人とのつきあいに

計算があって合理的であろうとするような)から

「(25歳年下の) 彼を解放してあげてください」と言われる。

もちろん、百合さんはその彼である風見さんから告白されて断わっている。

百合さんはそんな安奈さんに対してある指摘をする。

 

若さへのこだわり、老化は障害でしかないという彼女に

「呪い」だという。

 

「あなたが価値がないと思っているのは

この先、自分が向かっていく未来よ。

それって、絶望しかないんじゃない?」

 

そう言いながらも百合さんは

一番年齢や周りの目を気にしていたのは自分だということにも気づく。

 

そこが大人である。

年を気にしていたからこそ、25歳年下の彼はあり得ないと思っていたわけだし。

 

 

この漫画は恋愛不可能じゃねというような水瓶座世代ばりばりの男性、平匡さんが

契約結婚を経て、感情的な成長をしていくところが見どころでもあったけど

バリバリのキャリアウーマンでありながら、結婚することがなかった百合さんも

また年齢的には魚座世代と水瓶座世代のはざまだけど

男女の関係性においてはまだ未熟だったところがあったのも

今の日本ではよくあること。

 

百合さんのお話でこの物語は締めくくり

よかったです。

 

現実問題、年齢を気にしている男女のなんと多いことか。(日本)

そして大幅に年が若いのを好む男性の多さにも驚く。

過去からの歴史がそうさせるのか。

 

でももう平成も終わり。

もっと人の価値観は変化していくと期待しよう。